レモングラス乾燥葉は、とてもデリケート。温度や湿度、空気や光などの影響を受けやすいため、品質が劣化しないように保存することが大切です。
【いつでもおいしいレモングラスを楽しむための保存方法】
久しぶりにレモングラスを飲んだら味が落ちていた、という経験はありませんか?
レモングラス乾燥葉は乾燥しているため品質が安定していると思われがちですが、実は非常に変質しやすく、保存方法を誤ると急激に品質が劣化し、商品価値を失ってしまいます。
レモングラス乾燥葉の変質・品質低下の原因には、大きく分けて湿度・酸素・光・高温・移り香(うつりが)の5つがあげられます。
【レモングラス乾燥葉の変質・品質低下の原因】
湿度
レモングラス乾燥葉の水分含有量が増加すると、成分の酸化が促進されるため、レモングラス乾燥葉の色沢・水色・香気のいずれにも極端な悪影響を与えます。
酸素
酸素は葉緑素やカテキン、ビタミンCなどを酸化させるため、特に味わいの低下の原因となります。
光
光は葉緑素の分解を促進させるため、レモングラス乾燥葉の色沢を褐変化させたり、日光臭(ひなた臭)を発生させるなどの原因となります。
高温
高温下では葉緑素やカテキンが酸化するため、色沢や水色の褐変化が進みます。特に色に悪影響を与えます。
移り香
レモングラス乾燥葉には、においを吸着する強力な脱臭作用があるため、密封されない状況で保存すると周囲のさまざまなにおいを吸収してしまい、品質を著しく損ないます。
【レモングラス乾燥葉の望ましい保存方法】
乾燥保存
保存庫内を除湿するか(目標湿度3%)、湿気を通さない袋もしくは容器に移して保存します。開放した状態は厳禁です。
酸素除去
包装パッケージの場合、真空・脱酸素剤封入・窒素ガス置換などの方法で酸素を除去します。開封後は袋内の空気を追い出し、口部をしっかり閉じておきましょう。
暗所保存
光(日光・蛍光灯)が直接あたらない暗所に保管するか、光を透過しない袋もしくは容器に移して保存します。
低温保存
高温下では葉緑素やカテキンが酸化するため、色沢や水色の褐変化が進みます。特に色に悪影響を及ぼします。
密封保存
密封できる袋もしくは容器に移して保存します。においの強いものを近くに置かないようにしましょう。家庭においては、なるべく少量単位で購入し、2週間から1ヵ月程度で使いきるようにするとよいでしょう。
- 未開封の場合、そのまま冷蔵庫(もしくは冷凍庫)で保存。
ただし、冷蔵庫から出したレモングラス乾燥葉は常温にもどしてから使用するように注意しましょう。いきなり開封すると、温度差で発生した水滴を吸収するため、レモングラス乾燥葉の鮮度を損ねてしまいます。 - 開封後は密封性と遮光性のある容器に移し、冷暗所に保存。
なお、冷蔵庫での保存は冷蔵庫内のニオイをレモングラス乾燥葉が吸収したり、出し入れの際に湿気を帯びる原因になるため、避けましょう。
【レモングラス乾燥葉が古くなった場合】
レモングラス乾燥葉の風味が落ちたときは、フライパンに紙を敷いてレモングラス乾燥葉を乗せ、弱火でゆっくりと炒ったり、あるいは、電子レンジで温めると、香りのよい自家製ほうじ茶となります。また、レモングラス乾燥葉をお茶パックなどに入れて中身が出ないようにして、下駄箱やシンクの下などに置くと、脱臭効果が期待できます。
【レモングラス乾燥葉の茶殻の有効利用】
食器洗いや掃除に利用。
レモングラス乾燥葉茶殻をガーゼやティーバッグなどに入れて食器洗いに利用できます。軽い油ものであればきれいに落とせます。
天日干しをした生乾きのレモングラス乾燥葉茶葉を床や畳の上に散らします。レモングラス乾燥葉茶殻がホコリを吸着するため、ほうきで茶殻ごと掃いた後、掃除機をかけると、きれいに掃除できます。